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靴下の製造工程

靴下の製造工程は大きく分けて機械編み立て工程と中間処理工程と装飾工程の
3工程に区分できます。
編み立ては靴下編機に原料糸を掛けて生地を編むことです。
靴下は他の繊維製品とは生地の製法が基本的に違います。
たとえばスーツやジーンズからシャツ等の衣類は大きな生地を切り抜いて
いくつかの生地を縫製により繋ぎあわせて一つのものにします。
靴下の場合はニット編みと呼ばれる技術により円筒状に生地を編み
最初から靴下の形で生地を作ります。

機械から出てきた状態の靴下はほとんどの場合、つま先の上の部分が開いています。
円筒状に生地を作りますから足首からつま先に筒状の生地になります。ただし踵のところは
90度に曲げて編んでありますが。

寸法検査

機械編み立ての次の工程では検査と裏返しを行います。
つま先を縫うためには生地が裏返しでなければならないからです。
靴下のつま先をよくご覧になれば足指の上の辺りに一本の縫い目が
あるのがお解かりいただけると思います。
これが筒状の生地を袋状にする靴下の縫製作業の跡です。

ここでよい靴下の見分け方をほんの一部だけ説明します。
良い靴下はこのつま先の上の縫い目が細く真っ直ぐで滑らかになっていることです。
縫い目や縫い代の生地の出張りが大きいと足に当たって不快です。
縫い目が歪んで波を打っているのもは見た目も悪く、確かに履き心地も
よくないです。

ロッソ・オーバー(先縫い:縫製)

靴下のつま先を縫う作業は業界ではロッソと呼んでいます。
ロッソは専用のミシンで行われる作業ですが、ミシンに靴下の縫製部分を咬み込ませる作業は人の手で行われていてこの作業の上手下手で縫い目の出来上がりが大きく左右されます。
良い商品には優れた作業者が居るって当然のことですね。

仕上げ

形板に靴下を取り付け高温の蒸気を当てて靴下を整形する作業。
靴下の形を整形する作業で靴下の形と大きさに合わせた金属板に靴下を取り付けて高温の蒸気に曝して靴下の大きさと形を揃える作業です。金属板に靴下を取り付ける作業は人手で行われますが、これも高度な技術を必要とし、未熟な作業ですと靴下が変形して商品にならなくなります。また蒸気の温度と曝す時間も季節によって微妙な管理が必要で、十分な経験が無ければ出来ません。

磁気検針機による金属片混入検査

靴下の製造工程の最初は編機による編み立てですが、100から200本の金属の編み針で編むために、編針の先端が折れて製品に混入する可能性があります。編み立て工程では厳重に編み針を検査していますので、製品に金属片が混入する可能性はほとんど有りませんが、しかし可能性は0%ではありません。そこで当社では全ての製品を生産工程の最終段階で高精度の金属検知器を使って検査しております。「いかなる小さな金属片も製品に混入させてはならない。お客様に害を与える可能性のある製品を出荷してはならない。」当社は製品に金属片が混入する可能性を0%が普通のことと考えております。

素材

素材

綿 植物系の天然素材で吸湿性の良さと、耐久性があり洗濯にも耐えるので靴下の素材にはなくてはならない素材です。繊維そのものに天然の撚りがあるので適度な弾力性がありソフトでさらっとした肌触りがあります。
人間がはじめて織物の素材に用いたと言われる繊維でもあり、エジプトのミイラを包んだのも麻織物です。3000以上年経てなお風化しないほど大変な耐久力を持っており、この強さが麻の最大の特徴と言えるでしょう。水分に強く吸湿性と放湿性が適度にありベトついたり、むれたりしないのでさらっとした肌触りでが好まれています。また美しい光沢も見逃せません。
絹は約4500年前の中国で作り始められたと言われており、その製法は長い間秘伝の技術として中国以外では製造されませんでした。しかし5世紀に中国の王女とともにその製法がインドへ伝わり、商人の手でシルクロードを経てヨーロッパにもたらされましたが、非常に高価なものとして珍重されたそうです。数ある繊維素材の中でも美しいその光沢は傑出しており、軽くて強くまたしわになりくく柔らかいのが特徴です。その組成は動物性タンパク質として人間の皮膚に最もなじみ易い特徴をもっています。
羊・山羊・ウサギ・ラクダ等の柔毛を撚り合わせて紡いだものが毛糸となり、保湿性に富んでとても暖かいと言うことが第一にあげられます。これは繊維に縮れがあるためにあいだに空気を多く含んでいるから。吸湿性と放湿性が良く少々濡れてもベタついたり冷たくなったりしない特性があり、寒冷地用衣料に多く使われています。
ナイロン 北米のデュポン社が開発した化学繊維の草分け的存在で水と石炭と空気から作られ細くて堅牢な性質のため衣類の素材として多く使用されるようになりました。欠点として吸湿性が少なく静電気の発生や紫外線により変色劣化しやすい点もありますが、現在ではこれらの欠点も大きく改良されています。繊維製品の低価格化と耐磨耗強度の向上に果たした役割は非常に大きいものがあります。
スパンデックス 天然繊維のゴムを化学処理して合成した繊維で引き伸ばすと5〜7倍ぐらいま伸びますが縮んでもとの状態にもどることが出来ます。やわらかさと耐久性があり、少々の熱にも耐えられまた染色も比較的自由に出来るため、伸縮性を必要とする多くの衣料素材に使用されています。専門用語ではポリウレタン弾性糸とも呼ばれています。